東海林さだおのエッセイにこんな一文がある「今日15年ぶりぐらいできたお客さんがいたんですけど、その人がね「おじさんとこのラーメン全然変わってないねぇ。昔も今もおいしい」って言うわけですよ。
ま、私ゃね、口では「そうでしょう」なんて言ってるけど、実はとんでもない。15年前のラーメンとは比べ物にならないくらいおいしいラーメンのはずなんですよ。今のは(笑)。おいしいものが少なかった頃おいしいと思ったラーメンが、おいしいものがあふれてる今やっぱりおいしいと思ったラーメンと同じはずがないんですよ。
私のとこの味とお客の舌のレベルの差が同じだったわけなんです。
だから「昔はうまかったのに、最近は味が落ちた」なんて言われる店はねえ、落ちたというより進歩を怠っているんですね。客に追いつけないわけです。(「ラーメン大好き!!壱の章 春木屋」より抜粋)
そう『定番』というのはそういうこと。社会や時代のニーズにきちんと適応できること、柔軟に変化することができるということ。
カルピスだってそうらしい。「原液(スターター)は、「カルピス」の創業当時である1919年から原料を継ぎ足しながら受け継いできたものです。基本的な製造方法は変えずに、1919年当初の味(特に「カルピス」ならではの香りや風味)を大切にしてきました。ただ、その中でも時代に合わせた風味の微
調整を、歴代の研究者は続けてきたのです。その結果、100年もの間、愛されて、今も100年前の「カルピス」とほぼ同じ味を、皆さんに楽しんでいただくことができています。」
だそうだ。
私が社会人になった当時の『システムキッチン』は150mmモジュールで構成されたたくさんのキャビネットの中から、お客さんのご要望に合わせて組み合わせることができた。一件一件、それぞれのご家庭に合わせたキッチンを『つくる』ことができた。それが実現できるように『システマティックに商品化されたキッチン』だった。しかし、今のシステムキッチンは大きさが決まればコンロやシンクの位置、引き出しなどが全て決まってしまう。選ぶのは天板の素材と色、面材の色柄、僅かな選択肢の機器類のみ。それは『メーカーの管理システムのためのキッチン』でしかない。ちなみに後者のシステムキッチンが初めて商品化された時は、前者のシステムキッチンと区別するために『システムライクキッチン』と呼ばれていた。つまり『システムキッチン風のキッチン』なのだ。それがいつの間にか本当のシステムキッチンが消え、『システムキッチン風のキッチン』のみが残った。ちなみに前者のシステムキッチンの原型は1925年の『フランクフルトキッチン』と言われており、そこから全く進化していない。
それは「退化」といっても過言ではない。
僕は『進化』できているだろうか
3月13日(月)午前、本の打ち合わせ。昼、渋谷でハンバーグ。夕方から授業1コマ。終了後は学生たちと一献
3月14日(火)午前、南千住のお客様宅のガスコンロ交換。午後、函南案件の工務店さんとzoomミーティング。夕方から雑誌の編集の方が来所されて打ち合わせ(インタビュー)からのスナック順子
3月15日(水)午前、栃木案件のzoomミーティング。午後、キッチンアカデミーのセミナー。夜、白井案件の施主打ち合わせ。
3月16日(木)午前、大島studioで図面。午後、入船studioで業者さんと打ち合わせ。夕方からリンナイG-Lineのイベント
3月17日(金)午前、函南案件の工務店さんとzoomミーティング。午後、大島studioで図面。
3月18日(土)終日大島studioで図面。夕方、函南案件の施主とzoomミーティング。
3月19日(日)渋谷で授業2コマ。終了後大阪に移動
3月20日(月)大阪でキッチンアカデミーの導入研修最終日。
3月21日(火・祝)午前、ホテルで仕事をしながらWBC観戦。チェックアウト後は駅前のカフェで仕事と観戦の続き。午後、東大阪で先日レンジフードの学生コンペでグランプリを取った作品の商品化に向けた打ち合わせ。夕方、鶴橋で一献。
3月22日(水)終日キッチンアカデミーの導入研修最終日。夕方から臼井案件の施主とzoomミーティング。
3月23日(木)午前、事務所で見積もりチェックなど。午後、いつもの美容室でカット。夕方から五反田で『タカハシツキイチ#35』楽しかった
3月24日(金)午前、西麻布案件の施主宅で工務店さんと現調。午後、大島studioで図面。夕方、某社案件のミーティングで光げんじ
3月25日(土)終日大島studioで図面やら文字仕事やら見積もりチェックやら。
3月26日(日)渋谷で授業2コマ。夕方、zoomミーティング2件。