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都心の中にありながら、情緒たっぷりな商店街に面した変型の土地に建つRC造の住宅。ダイニングキッチンが置かれたスペースは扇形をしている。決して広くない変型の空間に、「圧迫感を感じさせない。落ち着いた、使い勝手がいい、せっかくの眺めを楽しめる、家族の中心となるような」キッチンを考える。
平面図から、必要最小限の通路幅とダイニングスペースを切り取った形状
北側と東側に面した大開口からのやわらかい光。
残暑厳しい日だというのに、優しく吹き抜けて行く風。
窓側収納の足下からのぞく木々のゆらぎ。
変型の空間に、使い勝手にこだわり抜いたキッチン、素材感、存在感、大きさ、空間とのバランス、、、綿密に練られたプログラムから導き出された回答。それは、そこはかとなく、遠慮がちに、でもしっかりとした存在感で、かっこいいキッチン。
建築設計はKAIEの大塚氏
photo by STUDIO KAZ