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築8年のマンションのキッチンリフォーム。閑静な住宅地にある低層マンションの最上階。テラスに面した窓からの眺望はいい。しかし壁と吊戸棚に囲まれ、閉鎖的なキッチンからはそこに視線は通らない。加えてワークトップの奥行が大きいため、キッチン空間が有効的に使われていない。また、シンクが大きく深いため、使い勝手も悪くしていた。
計画の中心は「キッチンの見晴しをよくすること」。リビング・ダイニングに開放したキッチンは既存部分との整合性に注意した。
家電収納やタオル掛、キッチンペーパーホルダー、パントリーなどを機能的にしつらえ、配置した。
また、このキッチンは昼と夜では違った印象になる。明るく開放的な昼の顔だが、日が暮れると怪しくて暗く、必要な部分のみが明るい。ワークトップのステンレスがダウンライトの光を反射し、キッチン内部にいる人をレフ板のようにライトアップし、天井に届く光はまるで間接照明のように演出している。
photo by mariko yamamoto