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mrs.martini
「re-kitchen/m」の為にデザインされたスツール。
始まりは「踏み台」。キッチンの中で、天井に近いところに収納されているモノを取り出すときに使用するために必要だが、せっかくデザインした「カッコイイ」キッチンに置くのにふさわしいモノがない。加えて、キッチンのカウンターH（850～900mm）に合わせるちょうど良い高さのスツールがないことも事実。そこで特注することになる。キッチンの床面をタイルとし、特徴的な柄を施したため、それをじゃましたくない。そこで、できるだけ細い部材を許す限り少ない部材で構成することを心掛けた。脚は直径１２ミリのスチールパイプをバイブレーション風に仕上げ、ラフな感じを出した。パイプや棒材を曲げると、シャープな感じが出ないため、コーナーは溶接とする。座面はキッチンの扉材と同じ仕上げとし、脚部から浮かすことにより、更に軽く見せ、存在感を希薄なものになるよう心掛けた。
その後、木部の素材をキッチンの扉材に合わせたり、革張りにして、いくつかの物件で採用されている。
サイズ：w345 X d330 X h585
素 材：シナ合板ウレタン塗装、スチールパイプ
photo by Nacasa & Partners（左）、STUDIO KAZ（右）