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株式会社タケナカ新東京支社＆ラボ
5年前に設計をした「株式会社タケナカ東京支社」が手狭になったための拡張移転に伴う内装デザイン。
前回とは趣きを変え、コンセプトは「ナチュラル」。加えてローコスト。限られた条件の中、施工業者、素材業者さんなどと綿密な打ち合わせ、在庫状況などの確認を繰り返した。「施工しない部分」と「施工する部分」を明確にし、建築の構造から決められるプラン上の制約を整理しながら、必要な部屋の位置関係や大きさを割り当てていった。
このタイミングで変更された会社ロゴに合わせた外部の色使いや内部エントランスの素材感、既存照明を残したまま、最小限の要素で最大限の効果をもたらすことができる照明計画を意識した。
梁の位置から決められた広い廊下の幅と天井の高さは、スポット照明とブラケット照明の効果により、古いビルの内部空間のような雰囲気を醸し出している。各個室の壁は半透明のガラスにより向こう側にいる人のシルエットを映し出す。
ワークスペースには４つの島を設け、6mの荒々しい表情の角材のような照明器具が宙に横たわり、デスクの上のみを照らす。
photo by mariko yamamoto