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re-kitchen／hat
これは都内のマンションのリフォームにおいて計画された小さなキッチンです。
2.1m×2.6mの広さの中に、電器調理機（4口）、シンク、食器洗浄機（w60cm）、洗濯乾燥機（w60cm）、冷凍冷蔵庫（w75cm）などを組み込み、食器類の収納を確保する、という条件の下、数十パターンに及ぶ形と組み合わせをシュミレートした結果、コの字型のカウンターのコーナーに丸いシンクをオーバーハングさせ、洗濯乾燥機の上に電器調理機を重ねるという、前代未聞の組み合わせを見つけた。コーディネート的には床とカウンター、壁面を黒御影石で統一し（天井は黒に塗装）、扉にはカリンの突板を貼ったが、心配していたほど圧迫感はなく、コンパクトだが、使いやすく気持ちがいい空間に仕上がった。既存の小窓からの光が穴蔵感を演出しているのもいい。『狭い空間にはなるべく明るい色を使って』という教科書的なコーディネートを無視しても、素材を厳選し、うまく使えば快適な空間になるということを改めて感じさせてくれた物件。
リフォームの計画はスペースマシーンの北澤氏
photo by michiko sato