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re-apartment/kat
築18年になるマンションのリノベーション。お子様が独立した後の60代のご夫婦と80代のお母様の3人暮らし。お母様はまだお元気だが、将来の介護を見越しての計画。浴室(ユニットバス)とトイレのスペースを大きく取った。配管スペースや汚水管の方向などでの制限はかなりあったが、書斎として使っていたご主人のスペースと広い廊下を少々犠牲にして実現した。もちろん廊下は車椅子も使用できる幅は十分確保している。またご主人の趣味である料理の為にキッチンも大きくした。ご主人と奥様の二人同時に作業することが出来る。また収納場所を整理すると同時に容量も増やしている。
床はウォールナットのフローリング。壁は漆喰。ダウンライトや間接照明等はLEDと蛍光灯を使い分けている。ベランダ側の壁を100mmほどふかすことにより、エアコンの冷媒管やウッドブラインドの溜まり等も隠すことができ、非常にすっきりした印象を持つ空間になった。そのフカシ部分を利用して、ベランダへの給水設備の配管やキッチンは背面収納へのスピーカー配線までも通している。
photo by mariko yamamoto