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re-apartment/na
築築15年の分譲マンションのリノベーション。60m2の中に構造壁が存在し、おおよそのレイアウトはおのずと決まってしまう。大きく工夫できる唯一とも言える部分がキッチンで、施主はそのキッチンに大きなこだわりを持つ。空間全体の中でキッチンが占める割合は極端に大きいが、その周囲の様々な収納ととも連動してフレキシブルに対応できている。
ダイニング、リビングだけでなく、すべての空間がキッチンと接続している。寝室とも引戸一枚を開閉することで繋がることができる。南側からの光と風を空間全体に回るようになっている。
このキッチンの最大の特徴は、2口ガスコンロとIHヒーターを離して配置していることと回遊性を持たせたレイアウトにある。このおかげで複数の人がキッチンに立っても、ストレスなく様々な作業ができる。
間接照明をほぼ全体に配置することにより空間の連続性を持たせ、「一室空間」の意識を強くしている。
photo by mariko yamamoto