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re-kitchen/nak
築20年のマンション。設計は伊藤喜三郎事務所。その内部の小さなキッチンの改装。
引戸で閉じられた独立タイプ、簡易施工型のI型キッチンが置かれ、背面には隣接する洗面脱衣室への出入り口という構成。
まずその出入り口は食器棚でふさがれ、まったく使われていない。入口の引戸は冷蔵庫も通らないほどに狭い。インターホン、電話線などが整理されていない、という点が問題点として上げられる。
要望は「CAFEのような空間、TULLY'Sが好き」
ダイニングとキッチンを隔てる壁を取り払い、その壁に付けられているインターホン、コンセント、電話、光ケーブルなどを整理して移設。引戸は取りやめ、冷蔵庫スペースは洗面脱衣室側に200mmほど広げることにより、冷蔵庫の出っ張りを無くし、開放感を得るとともに、動き安さも実現している。脱衣室への出入り口もなくし、その部分の壁の厚みも収納家具とすることにより、背面(冷蔵庫の並び)のOPEN収納が生まれる。ここは、施主のセンスにより、調味料や食器などが「ディスプレイ」され、「CAFEのような、、、」を演出する場所でもある。
色は、TULLY'S色を基本とし、ダークグレー、オレンジ、緑とし、その配分には充分に気を配る。
人工大理石磨き仕上げの天板、グレーの床、壁面タイル、ダイニング側の焦げ茶色のクロスと、たくさんの色を使いつつも統一感のある仕上げとなった。
photo by studio kaz