+blog 

「キッチンな人」の日常

+pamphlet

STUDIO KAZのパンフレットを作りました。ご希望の方はお送りしますのでメールにて御請求ください。

+books


+kitchening

web外伝 レシピ集

+movie

+kitchen academy

+facebook

 

residence >>>

totto house

築築7年の中古マンションを購入した若いご夫婦のためのリノベーション。比較的新しく、前居住者が非常にきれいに使っていたということもあり、住設機器は既存のままとし、仕上材や少しの間取り変更などで劇的に空間を変化させた。

床はアッシュのフローリング、犬のトットくんのことも考え、仕上げはオイルフィニッシュの上に液体ガラス塗料を含浸させてメンテナンス性を向上させた。キッチンを囲っていた壁と吊戸棚を撤去し、カウンターとその下の収納、及びキッチン収納を造作。天井はスラブ現しの上にペンキを塗り、天井高を確保する。壁は既存クロスの上からペンキを塗り、自然な凹凸が出ている。その凹凸を間接照明が拾て豊かな表情を出している。一方の壁は床と同じアッシュの練付合板を貼り、この家の象徴的な存在にしている。その一部を掘り込み、壁掛けテレビを仕込んでいる。テレビの配線は背面の納戸からつなぐようにし、リビング側はすっきり見せている。

和室の一部を納戸に割当て収納量を確保。和室は狭くなったが床を380mmあげて全面床下収納にし、ここでも膨大な収納量を確保している。

また、廊下からリビングや寝室に入る扉にはオリジナルの犬用ドア「トットドア」を設けると、すぐに利用するようになる(ついでに2歳半の息子さんもお気に入りのようで取り合いとなっている

素材の本質を強調するような仕上げと効果的な照明計画が、施主のセンスと呼応するようにスタイリングが施され、身の丈に合った快適な住まいが完成した。

 

photo by mariko yamamoto