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水平吹き抜けの家
郊外の古くからある住宅地に計画された住宅。設計は今永環境計画の今永和利氏。
旧街道から東に50mほど伸びる通路の突き当たりにこの土地は存在する。南北は隣家が迫っているが、東側は道路となり、東西に視線が抜けるため、その立地条件を利用した水平な吹抜けが提案されている。建物の設計ストーリーはこちら。
1階奥にダイニングキッチンが配され、ここは水平と垂直の吹抜けが交差する場所。真っ白な空間の中を赤みを持たせた色に着色された2x6材の構造体がダイナミックに被っているため、キッチンには優しい白に着色した木で暖かみを持たせている。
アイランド側の天板は集成材、これにステンレスのシンクをはめ込んだだけのシンプルな構成。シンク下にはキャビネットも設けず、フリーなスペースとしている。ガスレンジの天板はステンレスだが、その下や右側の窓下の収納は家具屋さんにゆだねることもないような単純なつくりとし、シンク下のフリースペース(何もない)と共にローコストなキッチンを実現している。
photo by Nacasa & Partners