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re-apartment/y

賃貸マンションの改装を依頼された。もちろん現状復帰が条件となる。施主は東京郊外に自宅を持つが、仕事で遅くなることが多く、都内に部屋を持つことを決意。いわば彼の隠れ家となる。100%趣味的なこの空間に対する彼の要望は『青い空間に黄色い家具、木造っぽい雰囲気、効果的な照明により落ち着ける空間、おもちゃっぽくて、たのしい空間』、加えて『コンピューターを置いたり、人が来た時には食卓にもなるテーブル』。
 3M×10Mの空間を『青』をベース色として床の素材を変えることにより趣味空間と寝室空間に分け、さらに半透明の青い塩ビ波板により、ベッド部分を柔らかく分割した。柱を模した収納家具とそれらを連結する異型鉄筋製の飾り棚、柱の後ろから発せられる間接照明のために、柔らかい雰囲気と空間の広がりを演出している。
 オリジナルの三ヶ月型のテーブルはいくつか組み合わせることにより、無限に形を変化することができ、さらに高さも9通りに変えられるので、様々なシチュエーションに対応できる。
 また、イージーチェアーとしてcassinaの『wink』を、ソファーとしてzanottaの『sacco』を提案し、2つの名作がこの空間に華を添えることになった。
住まいのインテリアコーディネーションコンテスト2000「会長賞」

 

photo by michihiro sakamoto