11月8日(金)
午前、葛飾案件の施主打ち合わせ。施主の希望を120%叶えたプラン。あとは見積もりだな、、、
夕方から業務用厨房機器メーカー北沢産業さんの新しいコンセプトのキッチン『 ホームシェフ』のお披露目とショールームのオープニングレセプション。コンセプトがはっきりしていた、デザインがよく、加工技術が素晴らしい。三拍子揃ったプロダクト。『コミュニケーションを大事にする』『オーダーキッチンの頼み方(頼みやすい仕組み)をデザインする』『余白を残す』『常識を打ち破る』『施主と同じ方向(=他者とは違う方向)を見る』『それぞれの個性を発揮すること、それがお客さんとの真のマッチング』などなど今のメーカーキッチンが忘れてしまった(あえて目をつぶってしまっていた)ことに、きちんと目を向ける。ただただ当たり前の作業なのに、こうも新鮮に聞こえてくるのはなぜだろう。
さすがプロ向けのメーカー、料理も美味しい。
終了後は恵比寿まで歩き『67餃子』で一献。
11月9日(土)
午後、MUJI com 武蔵美市ヶ谷キャンパスで『木になる展』のオープニングトークショー。今回は観客として。もちろんKOIYAキッチンは展示してあります。
『まずはモノを作ること、そしたらコミュニティが生まれ、成熟し、成長が生まれる』『愛着が湧くものを作る、そのためには余地(余白)を残す。手を動かす』『みんな楽な方に流れる』など、今後の話のネタになるような言葉のオンパレード。奇しくも昨日と同じ言葉『余白』が耳に飛び込んでくる。僕も5年以上前からセミナーなどで使っている言葉。『余白』は作る人と使う人が共通して考える部分。余白を作ることによって消費ではなく共創となる。「消費者」ではなく「共創者」となるように仕向ける。それがこれからのデザインで重要なことなのかもしれない。
夕方、表参道に移動して、『復刻!倉俣史郎展Ⅰ』のレセプションへ。あの『How Hight The Moon』を復刻したとのこと。その仕上がりがすごい。ただただ立ちすくんで、見とれて、ため息をついて、鳥肌が立って、目眩がするほどに見とれているだけ。カタチを表現するためにこの素材があったのか、この素材だからこのカタチだったのか、、、ただひとつ言えることは『このカタチだからこのディテール』だということ。その技術がすごい。復刻するまでの職人さんたちとの背景も涙もの。
11月10日(日)
渋谷で授業2コマ。
夜、有楽町の『中蘭』へ。一蘭の創業者の味をきちんと継承した店として、先日西日本新聞に載理、それがyahooニュースに取り上げられたとかで、福岡の友人が送ってきた。一蘭の創業者は小・中学校の同級生のお父さん。だから子供の頃に食べていた『近所のラーメン屋』。それがいつの間にか人気店になり、事業を継承した今の経営者が徐々に味を変えていった。創業者がなくなってしまった今、正しく継承しているのは『鳳凛』『我ガ』と『中蘭』の3店のみ(たぶん)。