DESIGNARTの余韻を噛み締めつつ、今後の展開を模索中。
何ができるだろう。
今回のDESIGNARTはまさに「体験」のデザインだった。新しいものが何もないわけではないが、それが主役ではない。例えば床の「い草化粧合板」は今回のために作った。商品化も視野に入れているが、それは今回の茶室を作るためのひとつのアイディアであり、もっというとその茶室でさえ、茶会を開催するための手段のひとつに過ぎない。
先日、お世話になっている安多化粧合板さんの東京事務所で、オランダの設計事務所OMAのスタッフらによるデザインユニット「Sudden Objects」のプロダクトを体験した。彼女たちが見せてくれたキッチン・テーブルウェアのコンセプトは「デザインしない」と「所作の再構築」。新しいものをデザインするのではなく、モノを再構築する手法。そこに所作を問われる。たとえばカトラリーウェアは全て「握る」という所作を伴う。そこで、我々が握るもの〜たとえば筆、ハサミ、ペンチ、チャッカマン、マジックペン、歯磨きのチューブ、スニッカーズ、、、など〜をレジンでつくり持ち手とし、先の部分は既製品の特に中古品などを使用する。このフォークを使う時、その所作と持ち手の歯磨き粉のチューブを握ることへのわずかなズレや違和感を体験するというデザイン。
我々がひっそりと埋め込んだDESIGNARTのコンセプトとリンクする。
デザインされた新しいものは、一つの不要なものを生み出すということを忘れてはならない。
デザインしないという選択肢、デザインの意味を再構築するデザイン。
デザイン学校でデザインしないということを伝える勇気。
デザインのためのデザインであってはならない。
11月7日(木) 終日図面。夕方、税理士さん
11月8日(金) 終日図面。夕方、本の打ち合わせ
11月9日(土) 午前図面。午後、安多化粧合板東京事務所。OMAのスタッフによるプロダクトのプレゼンと懇親会
11月10日(日) 渋谷で授業2コマ
11月11日(月) 午前、図面。午後、渋谷で授業2コマ。夜、図面
11月12日(火) 終日図面
11月13日(水) 午前、図面。午後、コンサルの打ち合わせ。夕方、軽井沢案件の施主打ち合わせ。夜、図面