なぜ茶室なの?


「なぜ茶室なの?」
新しくデザインした”モノ”は展示していない。普段BESPOKEな空間やキッチンを提案しているから、”モノ”を作ってしまうと、デザインのためのデザインになりそうな気がするから。前回もそうだが、デザインが生まれる過程、inspirationが生まれる瞬間(=デザインのはじまり)をお客様に委ねるという展示にしたかったから。
茶道はお茶を点てたりいただいたりすることが目的ではなく、その行為を媒介にして客と亭主のコミュニケーションを取ることが目的である、だから客もまた茶会を創造する一員といえる。ということが我々の考え方に合致している。

数年前から茶室を作りたい衝動があり、色々な手法を模索していたが、突き詰めれば突き詰めるほど喜多俊之さんの『二畳結界』か、内田繁さんの受庵・想庵・行庵』に行き着いてしまう。
考えたのは『結界』。内と外を何で区分するか。その結界こそが茶室の意味なのではないか。そこに今回の「丹後ちりめんを使用した映像コントロールシステム」に出会う。小さなシボ(凹凸)がある丹後ちりめんはしっとりした質感があり、まるで映像が染み込んでいるかのよう。そう、今回の茶室は「映像を染み込ませた丹後ちりめん」を結界にしたのだ。単なる『布』ではなく『映像を染み込ませた丹後ちりめん』。そこには製造する時に使う大量の清流や数千匹のカイコ、それらで包み込む空気も含まれる。
その結界にはなんらかの意図を持った層が存在し、中と外を分割している。
”inbetween”
その内と外は、どちらかは実像でどちらかは虚像なのかもしれない。もしかしたらどちらも虚像で、我々に見えているものは全て空想の世界なのかもしれない。
”real unreal”
ここに映像という、realとunrealの狭間にあるレイヤーを染み込ませる。(奇しくもDESIGNARTと同時期に開催していたDutch Design Weekのテーマが『real unreal』だった)
それが今回の僕らの提案だった。
この構成になるまでの過程は次の投稿で。
さて、10日間のイベントは終わったが、これからこの茶室をどうするか。どう展開するか。アイディアはいくつかあるが、、、

10月20日(日)DESIGNART三日目。夕方から来た方々と軽く茶室呑み
10月21日(月)DESIGNART四日目。夜は学生たちがやってきて茶室呑み
10月22日(火)DESIGNART五日目。夜はSWAGさん関係のレセプション
10月23日(水)DESIGNART六日目。夕方から来た方々と軽く茶室呑み
10月24日(木)DESIGNART七日目。夜は学生たちがやってきて茶室呑み
10月25日(金)DESIGNART八日目。夜はTHE BATH PROJECTのレセプション
10月26日(土)午前、渋谷ファッションアンドアート専門学校で講演。午後DESIGNART九日目。夜はレセプション
10月27日(日)DESIGNART最終日。18時過ぎに片付けて、juncoさんと近くのワイン屋で打ち上げ。

<セミナー・講演・トーク>
『一発でお客様にOKと言わせるプランニング講座』
日 時:10月30日(水)13:30〜15:30
場 所:ZOOMオンライン
参加費:通常1名様3,000円のところ、今回に限り“無料”
定 員:20名
講 師:STUDIO KAZ 和田浩一
主 催:コミュニケーション&
リーディング
詳細・お申し込みはこちらから→
<イベント>
<オンライン個別相談>
オンライン(zoom)でオーダーキッチン、リフォーム、リノベーションなど住まいの相談をお受けします。
ご希望の方は下記の内容を書いて、メール(info@studiokaz.com)にてご連絡をください。
1.お名前
2.ご住所
3.ご相談の内容(簡単で結構です)
4.希望の日時〜第一候補・第二候補
折り返し、ご相談の日時、会議室のリンク先をお送りします。
工務店の方は、キッチンアカデミーに関してのご相談でも構いません。
企業の方は、商品のデザインやデザイン監修、講演などのご相談もお受けします。
<リンク>
STUDIO KAZのホームページ
STUDIO KAZのFACEBOOKページ
STUDIO KAZのYOUTUBEアカウント
キッチンアカデミーのFACEBOOKページ
『THE KITCHEN DEMO & lab.
キッチンカレッジ(YouTube)
ALLABOUT

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。