(前回の続き)決してシステムキッチンは悪くない。システムキッチンの開発では数年後の家族像を想定して進める。もちろんそこには根拠があるわけで、4~5割の家庭はそこに80%ほどはまるはずだ。また2~3割の家庭では6~70%はまるだろう。つまり、全体の70%ほどの家庭では70~80%満足できるキッチンを提供できている。メーカーとしては成功といえる数字だ。問題はそこにあてはまらない30%の家庭。そのうちの2/3はメーカーキッチン以外の選択肢を模索しながら諦めてシステムキッチンを採用している。
諦めた理由はいくつかある。
1.予算の問題。システムキッチンは大量生産することで価格を抑えることがある。ひとつひとつ製作するオーダーキッチンでは太刀打ちできない。
2.情報の問題。最近では『モダンリビング』や『I’m home』、本間美紀さんの『REAL KITCHEN & INTERIOR』などで情報を得ることができるようになった。しかし、メーカーキッチンと同じ土俵に上がっているわけではない。情報不足のため、鼻から検討すらしない方も多いと聞く。
3.工務店さんに諭される。めんどくさいから、利益が得られなくなるから、つまり自分の会社にメリットがないとの思い込みから「オーダーキッチンなんてやめとけ」と言われる。
4.建設業界の流通の仕組み。キッチンは設備という常識とその流通システム。
5.建築業界のヒエラルキー。これは先日のタカハシツキイチ#35で高橋さんがおっしゃてたことでもあるが、まだまだ建築の世界でのキッチンのポジションは低い。軽んじられていることが多い。それはキッチン側にも問題がある。「二人にひとりの割合で今のキッチンに後悔している」「70%の人が今使っているキッチンに満足してない(不満な点がある)」というデータがあるにもかかわらず、何も変えようとしない。
そこが一番危うい問題。
「キッチンの逆襲」は成功するか?
3月27日(月)午前、代々木案件の現場。午後、zoomミーティング2連チャン。夜、大島studioで図面
3月28日(火)軽井沢案件の施主とzoomミーティング。午後、キッチンアカデミーのセミナー。夕方、キッチンアカデミーの会員さん向け駆け込み寺。夜、図面。
3月29日(水)午前、本郷三丁目案件の打ち合わせ。午後、入船studioで本の打ち合わせ。夜、図面
3月30日(木)午前、大阪THE KITCHENのzoomミーティング。午後、柏案件の追加工事立会い。夕方、入船studioで某社ショールームに入れるキッチンの打ち合わせ。夜、白井案件の施主とzoomミーティング
3月31日(金)午前、武生案件の現調。午後、福井案件の竣工写真撮影立ち会い。始発で出て終電で帰宅
4月1日(土)午前、お墓参り。午後、軽井沢案件の施主、工務店さんとzoomミーティング。夕方、函南案件の工務店さんとzoomミーティング
4月2日(日)渋谷で授業2コマ。駐車場トラブルで車が出せず、夕方から近くのCAFEで図面。