昨晩、初めて入ったBAR。オープンしてまだ一週間のジントニック専門の店。
世界中の珍しいジンを販売している会社が夜だけ営業しているBARだが、店主と話してみると、そのポリシーが面白い。「ジン文化を広めたい」という思いで始められた。スペインで好まれているという、ワイングラスの形状に似たジントニック専用のグラスに氷を入れ、ジンを注ぐ。そのジンのボタニカルに合わせたフルーツやベリー、香草を添え、トニックウォーターはボトルのまま渡される。濃さを楽しみながら自分で楽しむというわけだ。ジン文化を体験することでより深くジンという飲み物を理解することができる。理解が深まれば、一過性のブームで終わらず、定着することもできる。面白い試み。
この店で、先日の本間美紀さんのセミナーを思い出した。
「これからのキッチンはプロダクトベースではなくコンテンツベースで語られなければならない。主役はそのキッチンを使うヒトであり、決してブランドやデザイナーではない。重要なことは自分自身を認識すること。それはキッチンという体験であり、今流行りのUser Experienceならぬ『Kitchen Experience』」
今年はいろんな人のサローネ/クッチーナのレポートを聴いた。その中で共感できたのは本間さんと安多さんのお二人だけ。僕自身も似たような話をしている。もちろんキッチンのデザイナーとしての立場で話をするので、もう少し突っ込んだ話までしているが。。。
表現の仕方や使われる言葉は違うけれど、核心は同じ。
数ある展示の中でその「核心」を最も表現していたのはbulthaupだとお二人が口を揃えているのも面白い(残念ながら僕はタイムアップで体験することはできなかった)
『quality of moment』『gain the time』
あ、本間さんが時間をgainできたのか聞くの忘れてた。きっとできたんだろうな。
本間さんの話、出だしが「Who are you?」で始まったのには驚いたけど。
日曜日の本日、午前と午後に渋谷で授業。