10年以上前の話。バンタンデザイン研究所で非常勤講師をしていたころ、学生たちと毎年お茶会をやっていた。青山にあるちゃんとした茶室で、裏千家の先生にお願いしていた。お茶を点てたり、いただいたり、茶菓子を作ったりしていた。その時に習ったことは「茶道ではお茶を点てるということは目的ではなく、客をおもてなしするための手段である」ということ。
茶室という空間構成、炉の切り方、そこにある花や書、香、茶道具、茶器、茶菓子、着物の柄から、お茶を点てるひとつひとつの行為や歩き方といった所作をトータルに感じ、目的に向かって一丸となっていく。そこでは視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚という五感を総動員し、それが第六感(=inspiration)を生み出す原動力となるのである。そして僕たちデザイナーは、そのinspirationが生まれた瞬間を逃さない。
10月18日から始まるDESIGNART TOKYO 2024では、入船studio(別名スナック順子)に茶室をつくります。それはいわゆる「茶室」とは程遠い空間ではあるが、プロポーションや素材の使い方などは定番のそれに准えながら、ディテールや新たな表現に挑戦している。今回も「新しい完成品」を展示しない。わかりにくいと言われるんだろうな。
9月1日(日)渋谷で授業3コマ。夜、図面
9月2日(月)午前、所要。午後、渋谷で授業2コマ。夜、図面
9月3日(火)午前、打ち合わせと所要。午後、カクダイ埼玉営業所でメンテナンスの打ち合わせ。夕方、上目黒案件の現調と施主打ち合わせ。夜、図面
9月4日(水)午前、秋の文化祭の打ち合わせ。午後、図面。夕方、打ち合わせ。夜、図面
9月5日(木)午前、最終日の『カルロ・スカルパ展』。午後、ビッグサイトで『LIFE & DESIGN』。夕方、DESIGNARTの打ち合わせ。夜、図面
9月6日(金)昼、天王洲のhansgrohe/AXORの新ショールーム見学。夕方、税理士さん面談。夜、図面
9月7日(土)午前、図面。午後、汐留で『ポール・ケアホルム展』。夜、図面