昨日から頭の中が倉俣さん一色になっている。
初めてクラマタアトリエに行かせてもらった時に、緊張してる僕を見かねたのだろう倉俣さんは「ねえ、これ見て」と一本のフォークを差し出した。なんの変哲も無い、いやむしろお世辞にもかっこいいとは思えない太いフォークだったのだが、それを持った瞬間フォークの先がクルクルと回転しはじめた。
「それね、パスタを食べるためのフォークなんだよ」
一気に緊張がほぐれた。
そんなお茶目な一面を持つ、優しい倉俣さん。
昨年のミラノサローネでもカッペリーニが倉俣さんの展示ブースを出していた。その2年前のサローネではRapsel社がガラスの洗面台を出していた。10数年前に初めて行ったサローネではコルソコモ10で倉俣さんの個展をやっていた。
TOSTEM時代に少しだけ関わったいくつかの倉俣プロジェクト(ドア、ハンガー、椅子、洗面台、キッチン)を反芻して見る。
昨日のトークを聴いている時に思った言葉がある。
『クラマタ以前とクラマタ以降』
渋谷で授業、2コマ。
夕方、事務所に戻って某社案件のコンセプトキッチンのプランニング。